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執筆者の写真Tsukasa Tsuji

害獣忌避剤 ヒトデ濃縮液「強臭力」:臭い拡散のしくみ



「強臭力」は、ヒトデ特有の臭いで動物が侵入できない環境を整える害獣忌避剤です。


「強臭力」は、臭気発生のしくみを理解した上で場所ごとに対策を講じると、より効果を実感できる商品です。


臭いは目に見えませんが、波動として伝わる物理信号である光や音と違って、その正体は化学物質です。


数多くある化学物質のなかでも、私たち人間も含めて陸棲の生物にとっての臭いは、空気中を飛んでくる揮発性の低分子の物質です。


■ 臭い拡散のしくみ

臭いのもとになる物質は、最初は忌避剤のまわりにあります。

しかし、空気中の分子が熱運動を行い、この物質に衝突します。 すると、この物質は周囲に広がっていきます。


これが拡散のしくみです。


■ 臭いの拡散速度は?            

空気中に放たれた臭い分子は、分子拡散によ り等方的に広がると誤解されることが多いですが、実際には分子拡散の速度は非常に遅く、1 時間に 20 cm 程度です。


屋外・室内を問わず、 分子拡散速度を遥かに上回る気流が一般に 存在するため、臭い分子は気流に運ばれ、発生源から風下に広がっていきます。


【臭いの伝わりやすさが変化する、温度・湿度の関係】


■ 臭いが感じやすく・伝わりやすくなる外的条件                        


【温度】             

温度は臭いの伝わりやすさに大きく関係しています。

臭いの分子は、揮発性の性質があります。


これは、蒸発して気体にないやすいという性質のことです。

温度が高くなるほど、揮発性は高くなります。


つまり温かいほど、気体になった臭い分子が拡散して、臭いが周囲に伝わりやすくなるのです。


例えば、熱いコーヒーは周囲にしっかりと香りが漂いますが、冷めたコーヒーであればそれほど香りを感じなくなります。お魚や肉も冷凍した状態であればあまりにおいを感じませんが、常温になると生臭さがわかると思います。


【湿度】              

湿度もまた、臭いの伝わりやすさに大きく関係しています。


乾燥した状態では、臭い物質はすぐに広範囲に散るので濃度が薄まりあまり臭いを感じなくなります。


臭い物質は水に溶けやすいため、湿度が高い状態は、臭い物質は水蒸気の中に含まれた状態となり散らずにその場に留まるので、においを感じやすくなるのです。


また、動物の嗅覚は、湿度が高いほど敏感になります。


動物の鼻にある「嗅細胞」は適度な湿度がある場合のほうがしっかりと臭いを感じとるからです。


動物の鼻が湿っているのは、体温調整などの役割もありますが、より敏感に匂いを嗅ぎ取るためです。


臭いは、温度・湿度が高いと伝わりやすく、高温多湿な夏場は臭いが伝わりやすい条件が揃います


■ 高温多湿な日本の気候は、臭いが伝わりやすい   


このように、臭いの伝わりやすさには「温度」と「湿度」が大きく関係しています。


高温多湿な日本では、特に夏場は臭いが伝わりやすい条件が揃います。


反面、冬場は温度も湿度も低くなるので、屋外であれば臭いは比較的伝わりにくくなります。


特に液体が凍ってしまうと臭いの拡散は止まってしまいますのでご注意ください。


臭いのしくみをご理解のうえ、「強臭力」の忌避効果をご確認ください。

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