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第5章 急がば回れ P117 『時間の目で見る』


成功と失敗というものを、正義の女神が手にしている天秤の左右の皿だと考えてみてほしい。 例えばいまあなたは人生の困難な局面にあるとしよう。 天秤はマイナス側の皿がぐんと下がり、ひどく傾いている。健康、お金、結婚生活、仕事、問題はなんであれ、ちょっとした判断ミスが長い年月積み重なり、その結果を実感する地点に達してしまったのである。あなたは窮地に追いつめられている。 どうにかしてなにか劇的なことが起きれば本当にいいのだが。 次の朝まが覚めると、すべてが逆転していたなら。指をパチンと鳴らしてすべてを変えることができるなら。映画の中ならば、そんなことも起こるかも知れない。だが、これはあなたの人生だ。あなたにできることはなんだろう? ちょっとしてプラスの行動をひとつ、成功の側の皿に加えたらどうなるだろう?目に見えることは何も起こらない。そこでもう一つ加えてみたら?やはり目に見えることは何も起こらない。そこでもうひとつ、さらにもうひとつ加え続けたならどうなるだろう? やがて天秤がほんの少しだけ動くのが見えるだろう。そこでもうひとつ加えてみる。するとついには、ぐんと下がっていた「失敗」の側の皿がほんの少しずつ上がり始める、 そして天秤は、あなたが望む方向へと大きく動き出す。もう一方の皿に過去からのマイナスの錘がどんなにたくさん乗っていても、ほんの数グラムの成功を一つずつ加えていきさえすれば最終的には天秤は必ずあなたが望む方向に傾きを変え始める。 取るに足らないような小さなプラスの行動を2つ3つ乗せただけでは、あなたの目には天秤は少しも動いているようには見えず、イライラしてしまうだろう。それはあなたが自分の目に映る証拠で自分の選択を判断しているからだ。20人のうち19人は、それに苛立ってやめてしまう。 #SlightEdge #幸せの秘訣 #ありきたりな事をきちんとやる 

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