有機肥料の役割は、主に土への栄養補充と土壌改良です。
農作物は、土から根を通じて窒素やリン酸、カリウムなどの無機養分を吸収して育ちます。
しかし、土の中の養分には限りがあるため、放っておくと養分がなくなってしまいます。そこで、肥料を使って土に養分を補います。
有機肥料は、土の中の微生物の働きで分解されることで、植物が吸収できる養分に変わるため、一般に即効性はありませんが、効果は長く続きます。
一方の化学肥料は、水に溶け込むことですぐに植物に吸収されるため、即効性が高い反面、特殊な加工を施した肥料を除き、効果が続く期間は短いのが特徴です。
有機肥料は土の中の微生物の餌になることから、微生物の種類が増えて農作物が育ちやすい土になることが期待されます。
微生物で分解されなかった有機物の一部は土に残り、団粒形成の促進に寄与します。
その結果、土の物理性(通気性や保水性など)が高まります。化学肥料にはこの効果はありません。
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